Appleの新しいファイルシステムAPFSについて
アップルは2016年6月13日に開催されたWorldwide Developers Conference 2016
にて、新しいファイルシステム「Apple File System(APFS)」を発表しました。
APFSは現在のアップル製品で使われているファイルシステム「HFS Plus」の
後継となるファイルシステムでmacOS、iOS 、watchOS、tvOSで利用できる
ファイルシステムです。APFSからの新機能はFlash StorageやSSD最適化、
64bit i-node番号のサポート(HFS Plusは32bit)、マルチスレッド対応
(HFS Plusはシングルスレッド)、暗号化機能、スナップショット、
ファイルとディレクトリのクローニング、Space Sharing(複数ファイル
システムの空き領域共有)、クラッシュ保護などです。
現在、2017年の導入を目指して開発中のAPFSですが、macOS 10.12.2 Sierra
beta 5にはAPFSのプレリリース版が同梱されていて、diskutilコマンドを使って
利用することが可能になっています。
ちなみにHFS Plusは30年以上前のフロッピーディスク時代に作られた「HFS」
の改良版です。